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斉藤 幸代さんVol.2
utsuwa
05

型打ちドキュメンタリー。

斉藤 幸代さん

淡路島

2000年 有田を訪れたことをきっかけにOLを辞め、本格的に作陶の世界へ。
     佐藤走波氏のもとで修行。
2006年 淡路島で築窯、独立。


一人で全部作るさちよさんにご無理を言って、型打ちの工程を“自撮り”していただきました。なんだかリアルで楽しいです。

このキクの豆鉢ができるまでの、
さちよさんの型打ち、お見せしまーす。

型打ちというのは、ベースとなる土台(型)を作って、ろくろでひいた素地を押しつけて器を作る技法のこと。型のできあがりが何よりも大切です。さちよさんは、自然の草花の陰影を、この型打ちで表現するために精進しておられます!

まずは型づくり。

1)型の元をろくろで成形します。

2)元を乾かして、デザインを下描き。

3)下描きに沿って削っていきます。当たり前のことですが、削った部分が、豆皿の柄の凸部分になります。

一度型ができると、何枚も同じ豆皿を作る体制が整います。ただ、型も使う度に摩耗していきますので、永遠に使えるわけではありません。特にさちよさんの型は細かい模様が多く、それだけに摩耗しやすくなります。

で、豆鉢になる部分、素地をつくります。

4)粘土をろくろで成形。一度に何個もつくります。完全に乾ききらないうちに、型打ちの工程に。

素地を型に押しつけて模様を浮き出させる、「型打ち」です。

5)できあがった型。じゃーん。

6)半乾きの素地をかぶせます。

7)型の模様がくっきりつくように、手回しろくろの上で素地を布で抑えて、回しながらまんべんなくバンバン叩きます。「きっと右手の方が分厚いはず(笑)」とのことでした。在廊中に、直接ご本人にお確かめください。

8)押さえ終わると、布を外します。よく見ると布の素地目もついてます。そして押さえた圧力ではみ出た粘土も。

9)で、裏返して、型をつまんで…

10)かぱっと外すとこんな感じ。右が型で、左が豆皿です。
この外す瞬間の「かぱっ」という感じが、見ているととても心地よいです。

11)で、お皿の裏側や高台を削って仕上げていきます。このあと、釉薬を着ける前に素焼きの手順へ進むというわけです。

12)さちよさんの削り道具。

13)工房を見回すと、こんな型も。ここから生まれた豆皿、展覧会でご覧くださいね〜。