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毎年恒例・唐津の旅
essay
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恒例・唐津の旅。朝一番の飛行機で博多へ。電車を乗り継ぎ、唐津に参りました。

午前中は商店街をぶらぶらして、地元の美味しいグルメを堪能します。唐津名部物・カレー味のすり身を衣を付けて揚げた、その名も『魚(ぎょ)ロッケ』。

コレを食べなくして、唐津の旅は始まりません。

日本中旅をしますが、必ず行くのがその街々の市場です。唐津は日本海側で、美味しい魚がたくさんとれます。いいものは、早くに売り切れたと言っていましたが、まだまだ美味しそうな魚がたくさんありました。

今回もギャラリーで器を扱わせていただいている作家さんのところへお邪魔してきました。黒唐津が得意な矢野直人さん。

NHK・BSプレミアム『いっぴん』にも取り上げられた器です。ちなみに撮影は、神楽坂の帝でした。放映日は、4/15(火)の19:30から。マットな黒の器が、なんとも色っぽいです。

手の込んだ徳利も彼の得意技。

力強さと、優しさを秘めた作品に、いつも心を動かされます。こちらも近日、神楽坂・帝でお披露目いたします。

今回の旅も、唐津・松の井旅館にお世話になりました。こちらは我が友、篠崎さんのご実家でもあり、一年に2度はお邪魔いたします。いとこの庸介さんは大の器好きで、私と器談義で盛り上がります。

器の好きな方のお料理は、やはり美味しいですね。ぜひ一度いらしてください。

唐津 料理の宿『松の井』

http://www.matsunoi-karatsu.jp/

松の井のお造り!

氷や余計なかざりがないのが、私は好きです。器を生かす…器の街・唐津の美意識でしょうか。

我が友、篠崎 淳さんです。みんなリラックスして、美味しくお料理をいただきます。

唐津と言えば、活イカ。

噛めば噛むほど甘くなる。ゲソの天ぷらも箸休めにはたまりません。

三玄窯の蛇割皿。

最後は、松の井名物の「イカご飯」。

どこまでがイカかご飯かわからない色合いですが、イカがたっぷり乗っています。醬油を少しかけて、いただきます。

絶品!

今朝は朝から岡本 作礼さんの工房にお邪魔いたしました。こちらも蛇割皿。桜餅をいただきました。

李朝の立派なバンダヂもあり、李朝家具大好きの私は一人はしゃいでしまいました。

白銅を使っているところから、高貴な方の家具だと思います。

「いいものは、あちらから来るんですよ」という奥さまの言葉に、何事も急ぐのはやめようと改めて思いました。

岡本 作礼先生。

一つひとつ丁寧にお話くださり、お忙しいお時間だったはずなのに、3時間も居座ってしまいました。先生の優しさに甘えてしまって……ごめんなさい。でもまた、ゆっくりお邪魔させてください。

優しい先生から強さと器に対する大きな愛を感じました。“愛のある方の作ったものには、愛がある“。後生受け継がれるものというのは、先生のような方がお作りになるんだなと感じました。ありがとうございました。

作礼先生の、小皿。

8センチの器とは思えないこのオーラ。すっかり先生の世界に惚れました。

さっそくギャラリー帝のバンダヂの上に並べてみましたが、めちゃくちゃ格好良くて、お別れが悲しくなります。でも、早い者勝ちです。1枚3,000円(税別)。

帰りに寄ったケーキ屋さんで、またまた李朝家具に遭遇。「小さなテーブルしかなくてごめんなさい。」と通されたこのテーブルは、なんとも私好みの大きなソバン。

唐津の方々の美意識はどこまで私好みなのでしょうか。いつか譲っていただけるように、お願いに上がりたいです。玉子屋さんが経営しているケーキ屋さん。美味しいロールケーキ、ご馳走さまでした。